
◇パーソナルな存在としての結婚指輪に惹かれて
studio SORAはオーダーメイドによるリングの制作をしていますが、
僕が結婚指輪にとくに興味を持ったのは、
とてもシンプルなジュエリーだということ。
日常生活のなかでずっと身につけているものですから、
当然デザインや使用する素材にはある程度の制約があるわけですが、
そこがかえって創作意欲を刺激するというか、
非常に魅力的に思えたんですね。
それに結婚指輪は、
一度作ったら自分の体の一部のように
一生それを身につけていくわけで、
よく考えると人生のなかでもかなり重要なアイテムなんじゃないかと
気がついたんです。
結婚後の自分がパートナーとともにどう生きていきたいかを考え、
ひとつの象徴としてリングのデザインに投影させていくことができる。
ジュエリーは確かに身体を飾る装飾品ではあるけれども、
そのなかでも結婚指輪は単なるファッションアイテムではなくて、
いわば「人生をともに生きるパーソナルな存在」だということに
とても魅力を感じています。
◇オーダーメイドには自分自身を発見する体験がある
studio SORAのリングはすべて
オーダーをいただいてから制作を始めるオリジナルデザインの一点ものです。
オーダーメイドという方法には、
お客様のご希望をできる限りデザインに反映させて、
世界でたったひとつのリングをともに生み出していくという喜びがあるのですが、
実は僕らが考えているのはそれだけではないんです。
結婚指輪をオーダーするにあたっては、
お二人がどういうデザインにしたいのかを一緒に考えて話し合っていくわけですが、
リングという具体的な形のあるものに二人の思いを表現するためには、
自分たちが今後どうありたいのか、
どういうものを身につけて一生を送りたいのか
ということを改めて考えざるをえない。
つまり自分自身の心の中を見つめ直し、
再発見していく作業が不可欠なんですね。
そうした試行錯誤を経て、
世界にたったひとつしかない二人の思いを込めたリングを手に入れる。
そんな貴重な経験ができるのも、
オーダーメイドの大きな特徴だと思っています。